だに日本中を席巻

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だに日本中を席巻

私が訪問している先にも訪問して下さっている中にも、小説を書かれている人がたくさんおられます。
小説と言うものの殆どが、創作されたものである事を知らない人は、いないと言えるでしょう。

 唯一、ノンフィクションにカテゴリ分けされているBiography(伝記)ものやドキュメンタリー(日記など)だけが、事実を基に書かれていると考えられますが、いくら波乱万丈の人生でも経験したものをそのまま書いていたら、一般的に人気を博する事はほぼ有り得ません。
それらを人気のある物に売れるものにしたいと世の中の物書き達が悪戦苦闘し、あらゆる手段で売れる内容に仕上げられていくのです。

  世の中には、出来るだけ多くの本を読み多くの文章を書く事が上手くなるコツだと、ノウハウ本まで出されている方が多くいますが、その方法で人を惹きつける文章を書く事は、まず出来ません。
この方法は、ただ単に知識が増えて文章慣れするだけなのでした。

 小説の上手い書き方には、幾つかの法則があります。
その法則を幾つも取り入れて映画にもなり、未だに日本中を席巻し続ける傑作小説『ひめゆりの塔』の技法を解説して行きましょう。
その前に・・・。

 映画『ひめゆりの塔』の原作小説『ひめゆりの塔』を書いた石野径一郎さんは、沖縄出身で子供の頃からの反戦仲間の平良良松さんと法政大学高等師範科入学後、更に左傾化して行きます。
翌年暴動を起こした首謀者として検挙されると、完全な共産思想の持ち主となりました。
そして彼は多くの仲間が徴兵される中、徴兵を逃れ、作家としてデビューするのです。

 この作品の脚本家水木洋子さんは、学生時代から東京左翼劇場に出演するほどの左翼思想家でした。
そして、戦後の日本映画黄金時代の代表的脚本家となるのです。
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